k_業務金庫を設置する際の注意点

業務金庫を設置する際の注意点

金庫は、盗まれることを防止するために、かなり重い物となっています。

単に重くしているという訳ではなく、万が一の時に熱や水、強盗から中の物を守るために、相当に頑丈な構造になっていることから重量も必然的に大きくなるのです。
たくさんの貴重品を入れるために、より容量が大きくなりがちな業務金庫では、なおのこと重くなります。

そのような重い金庫を設置する上での注意点は、主に2点あります。
1つは設置場所までの輸送の問題、そしてもう1つが、設置する場所の問題です。

まず、重量のある金庫を、金庫を置こうとする場所までどうやって運ぶかという問題です。

ホームセンターで購入するにしろ、ネットショッピングで購入するにしろ、配送無料と掲げているのは、玄関先までの配達に限られると考えるべきです。

運送会社のプロのドライバーであっても、一人では60kgの物を運ぶことは難しいとされていますが、金庫は簡単にそれ以上の重さになり得ます。

加えて、60kg以上になる金庫の場合では、玄関先はおろか、到着した所の車上での引渡しとなることもあるのです。

もしも設置場所までの輸送を業者に手配していなければ、全部自分でやらなければなりません。
配送車の荷台から下ろして屋内に運び、なおかつ設置する場所まで移動させるのは、かなり大変なことです。
自分の体も、また、途中の壁や床を傷めてしまうということも容易に考えられます。

これらのことから、有料にはなりますが、設置場所までの配送と設置を専門業者にお願いするのが確実です。

設置上の2つ目の注意点が、そもそも建物内のどこに設置するのかということです。
金庫は、重く、そして密度が高いのが特徴です。
最初に挙げたように、災害や盗難などから中身を守るために、当然に丈夫で重くなっているのが金庫なのです。

そんな金庫は、当然ながら単位面積当たりの重さは他の家具とは比べものになりません。

金庫を設置する場所の床の強度を、しっかり高めておかなければならないということになります。

金庫を販売しているお店やサイトなら、床などの補強工事の手配をしてくれるところもあります。

末永く使う金庫を、最初からしっかりと設置したいものです。

ちなみに、金庫を置くだけでは心配だという場合は、金庫と床をつなぎ留める工事も一緒にしておけばなお安心できます。

以上の結論として、金庫は長く使うものですから、初期投資をしっかりしておくというのが重要だと言って良いでしょう。

きちんと対策を取っておかないと、逆にケガをしたり金庫以外のものを壊したりし兼ねません。
初期投資をケチると、かえって後で高く付くということが、金庫においても言えるという訳です。